空調ダクトができるまで
一般空調ダクト
空調ダクトって何?どうやって作るの?どんな材料でどんな種類があるの?
という問い合わせにわかりやすくお答えできるように、ここでは、一般的な空調ダクトの、一般的な工法である、共板工法とアングルフランジ工法の製造工程をご紹介致します。

空調ダクトの定尺(コイル巾と同じ長さと言う意味)直管は直管自動ラインで切断加工しますが、空調ダクトは、真っ直ぐなものばかりではありません。曲がったり、上がったり、さがったり(^^)このような変形ダクトはプラズマ切断機で板を切断します。写真はシートストッカーから引き出した板を切断しているところです。


切断機のトーチの拡大写真です。まるで火を吐くUFOのようです(^^)


NCデーターに基づき正確に部材を切断していきます。写真のように切断されていきます。
切断された部材は重ねられて次の工程へと送られます。




「ハゼ」とは、空調ダクトの板を組み合わせる際の繋ぎ目の加工の事です。
四角い空調ダクトの4隅を繋ぎ合わせて1個の空調ダクトに仕上げます。

ハゼ加工は、真っ直ぐな板ばかりではありません。
曲線部分や、変形部分に加工する場合には、結構技術がいります。

加工の完了した板部材は、最終工程の組立てへと運ばれます。

写真はハゼ加工の他に、コネクター部分も一体式の共板ダクトの部材イ板です。

ハゼを組み合わせて空調ダクト本体を組み立てた写真です。
実際には、ここまでの工程の間に、アール曲げ(板に丸く癖をつける作業)やエキセン曲げ(板を90度に折り曲げる加工)工程も発生します。
写真の空調ダクトはアングルフランジ式のダクトで、この後アングルフランジを取り付けます。


アングルフランジを取り付けているところです。空調ダクトがでっかいと移動も二人掛かりです。(^^;

アングルフランジをリベットでカシメているところです。


空調ダクトにフランジを取り付けた後、FG部分に7ミリから10ミリくらい飛び出している板を、丁寧にFGに合わせて平らに倒します。
フランジ取り付け後、フランジ部の仕上げ作業や、ハゼ部分の仕上げ作業を行なって、出来上がりです。

写真は、コネクターが、空調ダクトと一体式の共板工法ダクトの出来上がりです。
現場によっては、この後、ダクト内をきれいに乾拭きして、ビニールでダクトの両口を塞いで中に埃やごみの侵入を防ぐ養生を施す場合もあります。
簡単ですが、以上がダクトが出来上がるまでの工程です。駆け足で紹介いたしました。
直管ライン(1)

空調ダクトの素です。巾1.8メートルの巨大なトイレットペーパーだと思ってください。(^^)もちろん紙ではなく、厚さ0.5ミリから1.2ミリまで5種類の厚さの亜鉛鉄板のコイルですが、重さはコイル1巻が5トンあります。


コイルに心棒を通して、板材供給ラインにセットします。トイレットペーパーのホルダーだと思ってください。どうしてもトイレットペーパーと比較してしまいます(^^)コイル5本をセットできます(板厚毎に0.5t、0.6t、0.8t、1.0t、1.2t)
この機械設備は、コイル切断だけではなく、空調ダクトの定尺直管の曲げ加工、ハゼ加工、コネクター加工を自動で行ないます。後日工程写真をアップしたいと思います。

コイルから引き出した板を約3.6メートルの長さでカットします。取り付けられたシャーリングでいとも簡単にばっさり!これもトイレットペーパーのホルダーと同じですね(^^)


切断された板材は、供給テーブルを通って、シートストッカーと呼ばれるストッカーに板厚毎に供給されます。このシートストッカーは当社の自社開発製品です。もちろん当社で製作いたしました。販売もしています。
シートストッカーに供給された板は、反対側にある、プラズマ切断機に供給されます。


シートストッカーをプラズマ切断機側から見たところです。プラズマ切断機の台の上に引き出してセットされ、その後、データーに基づいて空調ダクト部材に切断されます
プラズマ切断に関しても、後日切断写真をアップしたいと思います。
直管ライン(2)

巨大なトイレットペーパー状の亜鉛鉄板が、直管ラインのシャーリングで入力指定した寸法に切断されます。曲げ位置に切り込みが入って、流れているところです。写真が暗くて見づらくて申し訳ございません。m(__)m

その板が、次の工程のハゼ掛け機に入るところです。ハゼと言うのは、板の一辺にダブルとシングルの加工を施して、シングルのハゼをダブルのハゼに差し込む為の加工です。電気のコンセント側がダブル、ソケット側が差込とイメージしてもらえればいいかも(^^)


ハゼ加工が終わって板が出てきたところです。右手側がシングルハゼ、左手側がダブルハゼです。ちょっとみづらいかも。

ここから次のダクト折り曲げ加工に入ります。ここからが直管ラインの真骨頂です。(^^)


流れて来た板を先の切り込み部分で確実に一気に90度曲げします。もちろんNCデータに基づく自動作業です。
空調ダクトの寸法により、一回のL字曲げの場合とコの字曲げにする場合と、さらに小型ダクトの場合はロ型曲げでハゼ1ヶ所の場合があります。


このように半製品で出来上がります。かなりの工程が自動化されて効率が大幅アップ!(^^)

